決算サマリ
2023年7月26日に日本電技 (1723)が2024年3月期1Q(4~6月)の決算を発表しました。ポイントは以下の通りです。
- 売上・利益は、会社通期予想を上回るペースで進捗
- 通期計画・配当予想は変更無し
この結果を踏まえて、当サイトの判定は「A」(積極的に組み入れを検討)で変更ありません。引き続き高配当銘柄として安定した配当が期待できるでしょう。
以下、それぞれ細かく見ていきます。
売上・利益は会社通期予想を上回るペースで進捗
下記表のように通期の会社予想に対する進捗率は、売上が約20%、利益は約12%となっています。
2024年 通期予想 | 2024年1Q | 進捗率 | |
(百万円) | (百万円) | % | |
売上 | 35,000 | 7,199 | 20.6% |
営業利益 | 4,550 | 532 | 11.7% |
経常利益 | 4,650 | 577 | 12.4% |
純利益 | 3,200 | 389 | 12.2% |
過去4年間の1Q売上の通期に対する割合は、下記のように概ね15%前後となっており、それと比較すると今期の約20%という進捗率は、各四半期の割合が例年と同様であると仮定すると会社計画を上回るペースと考えて良いでしょう。
1Q | 2Q | 3Q | 通期 | ||
2020年3月期 | 売上 | 3,887 | 10,873 | 16,042 | 31,298 |
年間比率 | 12.4% | 34.7% | 51.3% | 100.0% | |
2021年3月期 | 売上 | 5,602 | 12,113 | 17,644 | 34,079 |
年間比率 | 16.4% | 35.5% | 51.8% | 100.0% | |
2022年3月期 | 売上 | 5,795 | 12,195 | 19,293 | 31,669 |
年間比率 | 18.3% | 38.5% | 60.9% | 100.0% | |
2023年3月期 | 売上 | 5,233 | 11,562 | 20,056 | 34,308 |
年間比率 | 15.3% | 33.7% | 58.5% | 100.0% | |
2024年3月期 | 売上 | 7,199 | – | – | 35,000※ |
年間比率 | 20.6% | – | – | 100.0% |
営業利益についても、過去4年間の1Q利益の通期に対する割合は、下記のように高くても7%台となっており、それと比較すると今期の進捗率は約12%に達しており、各四半期の割合が例年と同様であると仮定すると、こちらも会社計画を上回るペースと考えて良いでしょう。
1Q | 2Q | 3Q | 通期 | ||
2020年3月期 | 営業利益 | -211 | 851 | 1,381 | 4,425 |
年間比率 | -4.8% | 19.2% | 31.2% | 100.0% | |
2021年3月期 | 営業利益 | 232 | 779 | 1,521 | 4,584 |
年間比率 | 5.1% | 17.0% | 33.2% | 100.0% | |
2022年3月期 | 営業利益 | 289 | 926 | 1,773 | 4,074 |
年間比率 | 7.1% | 22.7% | 43.5% | 100.0% | |
2023年3月期 | 営業利益 | 16 | 609 | 2,112 | 4,502 |
年間比率 | 0.4% | 13.5% | 46.9% | 100.0% | |
2024年3月期 | 営業利益 | 532 | – | – | 4,550※ |
年間比率 | 11.7% | – | – | 100.0% |
通期計画・配当予想は変更無し
以上のように、売上・利益ともに例年の進捗と比較すると、会社予想から上振れするペースですが通期計画・配当予想は変えていません。
これは、上振れの程度がそこまで大きくないことや、決算短信に下記のように記載がありますように、4Qに売上が集中する傾向があるため、1Qの割合が低く通期への影響を判断するのは現時点で難しいからと思われます。
まとめ
1Q時点で会社計画を上回るペースで売上・利益が進捗していることが確認できました。
4Q偏重の傾向もあるため現時点で通期の業績について判断するのは早いですが、順調に業績を伸ばしていることが確認できたのは安心材料であり、基本的には今後も安定した高配当が期待できる結果と言えるでしょう。
より詳細な銘柄情報については、以下記事も併せて参照ください。
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