【24/1Q決算】クニミネ工業

決算情報

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決算サマリ

2023年7月28日にクニミネ工業 (5388)が2024年3月期1Q(4~6月)の決算を発表しました。ポイントは以下の通りです。

  • 売上は、会社通期予想の範囲内(計画通り進捗)
  • 営業利益は、会社通期予想を下回るペースで進捗
  • 経常利益/純利益は、円安進行による為替差益で営業利益の落ち込みをカバー
  • 通期計画・配当予想は変更無し

この結果を踏まえて、当サイトの判定は「Aー」(前向きに組み入れを検討)で変更ありません。引き続き高配当銘柄として安定した配当が期待できるでしょう。

以下、それぞれ細かく見ていきます。

売上は会社通期予想の範囲内

売上は、下記表のように通期の会社予想に対する進捗率は約22%となっています。

2024年 通期予想2024年1Q進捗率
(百万円)(百万円)
売上16,7003,66722.0%
営業利益1,6001549.6%
経常利益1,80032418.0%
純利益1,20021718.1%

過去4年間の1Q売上の通期に対する割合も、下記のように概ね22%前後となっており、今期もこの割合で推移すると考えると、概ね会社計画通りの進捗と考えて良いでしょう。

1Q2Q3Q通期
2020年3月期売上3,5317,18611,33815,440
年間比率22.9%46.5%73.4%100.0%
2021年3月期売上3,1226,28610,59414,593
年間比率21.4%43.1%72.6%100.0%
2022年3月期売上3,5757,15011,31115,257
年間比率23.4%46.9%74.1%100.0%
2023年3月期売上3,3107,03211,35815,325
年間比率21.6%45.9%74.1%100.0%
2024年3月期売上3,66716,700
年間比率22.0%100.0%
※会社予想

営業利益は会社通期予想を下回るペースで進捗

下記表のように通期の会社予想に対する進捗率は、営業利益は9.6%となっています。

2024年 通期予想2024年1Q進捗率
(百万円)(百万円)
売上16,7003,66722.0%
営業利益1,6001549.6%
経常利益1,80032418.0%
純利益1,20021718.1%

過去4年間の1Q営業利益の通期に対する割合は、赤字の昨年度を除いて下記のように概ね13%~20%となっており、それと比較すると今期の9.6%という進捗率は、各四半期の割合が例年と同様であると仮定すると会社計画を下回るペースと考えて良いでしょう。

1Q2Q3Q通期
2020年3月期営業利益3176701,3291,931
年間比率16.4%34.7%68.8%100.0%
2021年3月期営業利益3037121,6042,246
年間比率13.5%31.7%71.4%100.0%
2022年3月期営業利益3437241,3541,666
年間比率20.6%43.5%81.3%100.0%
2023年3月期営業利益-10146496828
年間比率-1.2%17.6%59.9%100.0%
2024年3月期営業利益1541,600
年間比率9.6%100.0%
※会社予想

これは、2023年は2022年相当の営業利益を計画していますが、売上は同等レベルを達成しているのに対して営業利益率は下記のように2022年1Qの9.6%に対して、2023年1Qは4.2%と半分以下となっているのが要因です。

1Q2Q3Q通期
2020年3月期営業利益率9.0%9.3%11.7%12.5%
2021年3月期営業利益率9.7%11.3%15.1%15.4%
2022年3月期営業利益率9.6%10.1%12.0%10.9%
2023年3月期営業利益率-0.3%2.1%4.4%5.4%
2024年3月期営業利益率4.2%9.6%

これは、決算短信に記載のある「給与水準の引き上げ(ベースアップ)を実施」した影響に加えて、昨年度から継続している各種原材料価格の高騰が要因とみられます。

価格改定により昨年後半から改善してきていますが、まだ2022年相当の利益率までは戻ってきていない状況です。

会社計画では利益率を2022年相当まで戻す計画となっていますが、少なくとも1Q実績については達成できていないことになります。

経常利益/純利益は為替差益で営業利益の落ち込みをカバー

経常利益/純利益は、下記表のように通期の会社予想に対する進捗率は約18%となっており、営業利益とは異なり概ね会社通期計画通りの進捗となっています。

2024年 通期予想2024年1Q進捗率
(百万円)(百万円)
売上16,7003,66722.0%
営業利益1,6001549.6%
経常利益1,80032418.0%
純利益1,20021718.1%

この理由は、「円安の進行により発生した為替差益の影響」としています。

結果的に、営業利益の未達を経常利益でカバーした形となっていますが、2Q以降もこの為替差益を期待できるかは定かではなく、通期計画の達成の鍵はやはり営業利益率の回復次第と考えます。

通期計画・配当予想は変更無し

以上のように、営業利益が計画と比べて低い結果となりましたが、通期計画・配当予想は変えていません

為替差益により営業利益の落ち込みを少なくとも1Qについてはカバーできたことと、まだ1Qであり2Q以降に営業利益率の向上の余地があると判断しているのではと思われます。

まとめ

1Q時点では営業利益が会社計画を下回るペースとなっており、通期計画の達成が危ぶまれる状況です。

しかしながら、少なくとも1Q利益については為替差益により営業利益の落ち込みをカバーできており、通期計画を達成できるかは2Q以降に営業利益率を向上できるかがポイントとなるでしょう。

ただ、配当方針が金額ベースであり現金資産も余裕があるため、仮に通期計画を達成できなかったとしても減配となるリスクは低いと考えますので、高配当株投資に適した銘柄であることに変わりはないでしょう。

より詳細な銘柄情報については、以下記事も併せて参照ください。

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