決算サマリ
2023年8月8日にアサンテ(6073)が2024年3月期1Q(4~6月)の決算を発表しました。ポイントは以下の通りです。
- 売上は、会社通期予想の範囲内(計画通り進捗)
- 利益は、会社通期予想を若干下回るペースで進捗
- 通期計画・配当予想は変更無し
この結果を踏まえて、当サイトの判定は「A」(積極的に組み入れを検討)で変更ありません。引き続き高配当銘柄として安定した配当が期待できるでしょう。
以下、それぞれ細かく見ていきます。
売上は会社通期予想の範囲内
売上は、下記表のように通期の会社予想に対する進捗率は約29%となっています。
2024年 通期予想 | 2024年1Q | 進捗率 | |
(百万円) | (百万円) | % | |
売上 | 14,800 | 4,239 | 28.6% |
営業利益 | 1,450 | 652 | 45.0% |
経常利益 | 1,470 | 657 | 44.7% |
純利益 | 920 | 433 | 47.1% |
過去4年間の1Q売上の通期に対する割合は、下記のように2021年を除き概ね30%前後となっており、今期もこの割合で推移すると考えると、概ね会社計画通りの進捗と考えて良いでしょう。
1Q | 2Q | 3Q | 通期 | ||
2020年3月期 | 売上 | 4,297 | 8,238 | 11,418 | 14,432 |
年間比率 | 29.8% | 57.1% | 79.1% | 100.0% | |
2021年3月期 | 売上 | 3,505 | 7,452 | 10,822 | 13,872 |
年間比率 | 25.3% | 53.7% | 78.0% | 100.0% | |
2022年3月期 | 売上 | 4,118 | 7,524 | 10,705 | 13,699 |
年間比率 | 30.1% | 54.9% | 78.1% | 100.0% | |
2023年3月期 | 売上 | 4,264 | 7,818 | 11,098 | 14,141 |
年間比率 | 30.2% | 55.3% | 78.5% | 100.0% | |
2024年3月期 | 売上 | 4,239 | – | – | 14,800※ |
年間比率 | 28.6% | – | – | 100.0% |
利益は会社通期予想を若干下回るペースで進捗
各利益は、下記表のように通期の会社予想に対する進捗率は約45%程度となっています。
2024年 通期予想 | 2024年1Q | 進捗率 | |
(百万円) | (百万円) | % | |
売上 | 14,800 | 4,239 | 28.6% |
営業利益 | 1,450 | 652 | 45.0% |
経常利益 | 1,470 | 657 | 44.7% |
純利益 | 920 | 433 | 47.1% |
過去4年間の1Q営業利益の通期に対する割合は、下記のようにばらつきがありますが、今期の45%という進捗率は直近の2022年/2023年と比較すると低い数値であり、決して順調とは言えず会社計画を若干下回るペースと思われます。
1Q | 2Q | 3Q | 通期 | ||
2020年3月期 | 営業利益 | 871 | 1,772 | 2,112 | 2,239 |
年間比率 | 38.9% | 79.1% | 94.3% | 100.0% | |
2021年3月期 | 営業利益 | 453 | 1,166 | 1,490 | 1,602 |
年間比率 | 28.3% | 72.8% | 93.0% | 100.0% | |
2022年3月期 | 営業利益 | 679 | 1,092 | 1,277 | 1,324 |
年間比率 | 51.3% | 82.5% | 96.5% | 100.0% | |
2023年3月期 | 営業利益 | 734 | 1,140 | 1,327 | 1,380 |
年間比率 | 53.2% | 82.6% | 96.2% | 100.0% | |
2024年3月期 | 営業利益 | 652 | – | – | 1,450※ |
年間比率 | 45.0% | – | – | 100.0% |
通期計画・配当予想は変更無し
以上のように、利益は若干計画を下回る進捗率となっていますが通期計画・配当予想は変えていません。
これは、利益の進捗自体そこまで悪い数値ではなく2020年/2021年1Qよりは良い数値であることと、まだ1Qであり通期への影響を判断するのは現時点で難しいからと思われます。
まとめ
1Q時点で、売上は概ね会社計画通りで進捗していますが、各利益は若干会社計画を若干下回るペースで進捗している結果となりました。
しかしながら、まだ1Qであり現時点で通期の業績について判断するのはまだ早いでしょう。
また、仮に通期計画を達成できなかったとしても配当方針が金額ベースであり、過去10年減配が無いことを考えると減配リスクは低いと考えますので、高配当株投資に適した銘柄であることに変わりはないでしょう。
より詳細な銘柄情報については、以下記事も併せて参照ください。
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